目次道路旧道・廃道鐘ヶ坂旧道鐘ヶ坂トンネル

鐘ヶ坂トンネル

南側坑門(現役時代) 北側坑門(現役時代)
南側坑門(現役時代) 北側坑門(現役時代)
南側坑口(現役時代) 北側坑口(現役時代)
南側坑口(現役時代) 北側坑口(現役時代)
南側坑門(旧道時代) 北側坑門(旧道時代)
南側坑門(旧道時代) 北側坑門(旧道時代)
トンネル内部 諸元
トンネル内部 名称:鐘ヶ坂トンネル [地図]
道路:旧国道176号線
竣工:1967年3月
全長:455.0m
幅員:6.5m
施主:兵庫県
施工:大成建設株式会社
南側扁額 北側扁額
南側扁額 北側扁額
南側坑門(閉鎖後) 北側坑門(閉鎖後)
南側坑門(旧道時代) 北側坑門(旧道時代)
トンネル内部(閉鎖後) 南側抗門前
南側坑門(旧道時代) 北側坑門(旧道時代)
古く丹波と但馬を結ぶ道の要衝ではあったが、 峻険な山に阻まれた道は険阻な山道で峠を越えるしかなかった。 だが、明治十六年に村人の熱い要望により道路用煉瓦隧道として最古と言われる 「鐘ヶ坂隧道」がこの峠に穿たれたのであった。
その後84年もの長きに亘り使用されてきた明治隧道も来るモータリゼーションの波に耐えられなくなり、昭和42年、遂に二車線の鐘ヶ坂トンネルが開通した。
当時では最高の技術で作られたトンネルも、長大トンネルの掘削技術は今に及ばないため、ある程度の標高までは道路を上げる必要があった。 しかし、交通量の増加や車両の大型化はとどまることを知らず、線形の悪さと冬季にチェーンが必要となることもしばしば必要となることがあったため、 南北を結ぶ大動脈である国道176号線において隘路となっていた。
そこで、さらに新トンネル掘削の話が持ち上がり、2003年10月に「新鐘ヶ坂トンネル」が竣工した。 新トンネルは2005年11月27日15:00に供用が開始され、旧トンネルは38年間の役目を終え現役を退いた。 そして、2008年12月24日には閉鎖され41年間に及ぶその歴史に幕を閉じた。
明治隧道に較べれば昭和トンネルの歴史は半分にも満たないが、見送ってきた車の数はその倍ではきかないだろう。

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