山野部坂旧道とは、2014年3月22日に開通した「山野部坂トンネル」の旧道だ。 トンネル手前にその旧道分岐はある。 [地図]
のっけからチェーンゲートがあり既に車での進入はできない。ちなみに「町道山野部17号線」に指定されている。
よく見ると左端に「九十九折注意」のクネクネ標識が立っている。
一つ目のヘアピンカーブ、ヘアピンてほどでもないけど結構きつい。
二つ目のヘアピン、先ほどのよりは半径も勾配もキツめ。
ヘアピンの中に「櫂の坂公園」という公園があったようだ。この旧道の坂を「櫂の坂」といったかどうかは定かではない。
気持ちよく植生が張り出してきている。
左にゆるくカーブする。
谷側に地盤が落ちているのだろうか、ひび割れができており注意喚起のためかカラーコーンが置いてあった。
2つ目のチェーンゲート、左には何か施設への分岐があり、この道は廃道ながらも今後も細々と需要はあるのだろう。
車通りがないとすぐコレである。
通称名「段の堂(坂)」と書かれた八千代区:坂本地区管理による看板が掲げられていた。 “堂”というからには近くにお堂があるのだろうか、そして括弧書きで「坂」である、通称「坂」……
(坂)の鞍部に到着、走ってみるかぎり2車線確保されているしトンネルを掘るほどのものでもないように思えるが……それを外部の人間が言ってはならないね。 ここはかつての「八千代町」と「加美町」の町境になる、今は合併して同じ「多可町」だ。
9%勾配の下り坂になる。
3つ目のチェーンゲート。
チェーンゲート脇に山へ登る立派な石段があった。
加美区:山野部地区いわく通称名「老人会山」だそうだ、老人会山……
老人会によるものだろうか、路上には焚火の跡があった。
そして石段の先には石造りのお堂があった、これが「段の堂」なのだろうか?
スッカリ落葉舗装に、車が上がってきている気配は全くない。
山野部側のカーブはヘアピンというほどきついものはない。
隕石である。
ひび割れから植物ニョキニョキ、植物強い。
4つ目のチェーンゲート。
坂本側と同様にチェーンゲートとパイプの車止めに加え獣除け柵もあったのだが、 チェーンぐるぐる巻きで開けられないようになっていた。
現道に合流する、2014年に竣工した出来立ての廃道は今後熟成を待つだけになる。 [地図]