用語集

※専門家ではないので間違っている可能性も大いにあります。

PC
プレストレスを与えたコンクリート、プレストレストコンクリートのこと。

RC
鉄筋を入れて補強されたコンクリート、鉄筋コンクリートのこと。

SM490
溶接構造用圧延鋼材。旧SM50、JIS G 3106。SS材より溶接性能を良くした鋼材。

SM50
溶接構造用圧延鋼材。現在のSM490など。

SS400
一般構造用圧延鋼材。旧SS41、JIS G 3101。橋、船舶、車両その他の構造物に用いる一般構造用の熱間圧延鋼材。

SS41
一般構造用圧延鋼材。現在のSS400など。

STK400
一般構造用炭素鋼管。旧STK41、JIS G 3444。足場、支柱鋼管杭、鋼管建築、鉄塔信号用柱などに用いる一般構造用の炭素鋼鋼管。

STK41
一般構造用炭素鋼管。現在のSTK400など。

STKR400
一般構造用角形鋼管。旧STKR41、JIS G 3466。STK400およびSTK490(JIS G 3444)を、 土木建築やその他構造物に使用する角形鋼管として規格化したもの。 平面を有しているので、建築に適している。冷間成形角形鋼管。

STKR41
一般構造用角形鋼管。現在のSTKR400など。

あんかー【アンカー】[anchor]
定着すること。柱を基礎であるコンクリートに固定するなど、あるものを別のものに固定することの総称。

あんかーぶろっく【アンカーブロック】[anchor block]
吊橋のケーブルなどを定着させるための重いブロック。通常はコンクリート製で、地盤に固定される。 ケーブルはコンクリート内に埋め込まれたアンカーフレームに固定され、ブロックの重さと土の抵抗でケーブルの引張力と釣り合うようになっている。 アンカーレッジ、アンカレイジ [anchor rage]

えくすとらどーずどきょう【エクストラドーズド橋】[extradosed bridge]
端的にいえば桁橋と斜張橋の中間に当たる橋、どちらかというと桁橋に近い。 本来桁内に張られていたPC鋼材を桁の外に配置したPC橋。 支間が長い場合、桁橋を用いると剛性を高めるため桁高(横から見た桁の厚み)を増す必要があり、必然と重量やコストも増加する。 一方、斜張橋は桁高を薄くできるが、桁を支えるケーブルを張るために高い塔が必要となってくる。 この両方の良いところを兼ね備えたものがこの橋で、桁高はあまり高くなく、ケーブルを張る塔も低く抑えられる。 支間が200mを越える場合、斜張橋より経済的である。大偏心外ケーブル橋。つくはら橋・保津橋・余部橋梁など。

かじゅう【荷重】[load]
構造物などに働く外力のこと。橋の自重による荷重(死荷重)や 人や車、列車が乗ったときの荷重(活荷重)など。

かつかじゅう【活荷重】[live load]
橋の上を移行しながら作用していく荷重のこと。人や車、列車などがこれに当たる。

かんちればーきょう【カンチレバー橋】[cantilever bridge]
ゲルバー橋のこと。英語では一般的にゲルバーではなくカンチレバーが用いられる。

きゃんばー【キャンバー】[camber]
桁に予め付けられている“反り”のこと。は自身の重量や、付属物の重量(合わせて死荷重という)によりたわみが生じる。 この“たわみ”を考慮して、最初から反りを付けておくこと。また、排水面なども考慮されている。製作そり。

けいかん【径間】[span]
橋の支点の区間を指す。部材を支持している支点間を指す「有効径間」と、橋台や橋脚の前面区間を指す「純径間」があるが、一般的には後者を指す場合が多い。当サイトでは後者を使用し、また昇降部は含めていない。

けた【桁】[girder,beam]
水平に配置され、曲げ剛性により荷重を支持する部材。単純桁、連続桁、ゲルバー桁、片持ち桁、固定桁に分類される。

けたばし【桁橋】[girder bridge]
主構造にを用いた、最も簡単で単純な形式の橋。上路橋として橋面上を広く取れるのが大きな特徴であり平面形状も自由に選択できる、 しかし支間長が長くなれば曲げモーメント及びせん断力が大きくなるため桁の高さを高くする必要があるが、それにともない自重も重くなる等の欠点があるため長大橋には向かない。I桁橋、T桁橋、箱桁橋などがある。

げるばーけた【ゲルバー桁】[Gerber bridge]
両側から張り出したに別の橋桁を載せたもの、連続桁と単純桁の中間的な存在。 両側の桁を定着桁といい、載せた桁をつり桁という。 ドイツのハインリッヒ・ゲルバー[Heinrich Gerber] が考案したことからこの名がある。 英語ではカンチレバー橋という名称の方が一般的である。

しかじゅう【死荷重】[dead load]
構造物本体や、それに付属するものの重量による荷重

じていしきつりはし【自定式吊橋】[self-anchoring suspension bridge]
一般に、吊橋はケーブルの両端をアンカーブロックなどにより定着させるが、それを設けずに補剛桁に定着させケーブル引張力の水平分力を補剛桁の圧縮力として採らせる方式。自碇式、自鎮式。

しゃちょうきょう【斜張橋】[cable stayed bridge]
桁を吊るケーブルを張るための塔が必要となり、見た目には吊り橋に似るが、異なる構造物である。 桁橋やトラス橋などに較べ有効支間長が長く経済的であり、吊り橋よりも架橋が容易のため最近では多用される。 吊り橋とは異なり、固定するアンカーブロックが不要で、地盤条件に左右されにくい。 見た目の美しさもあり、近年では中小橋や人道橋にも用いられることが多くなってきた。 一般的には、塔が一本の場合は両側の桁を1:1に、二本の場合は中央径間と側径間で2:1にしバランスを取る。 橋の外に塔を建てそこからケーブルを片方だけに吊った片持ち式などもある。 ケーブルの張り方によって、ハープ型・ファン型・放射型などがある。多々羅大橋・東神戸大橋・横浜ベイブリッジなど。

しょうばん【床版】[slab]
橋梁を構成する一つ。舗装面の下部にあり、歩行者を直接支えその荷重を橋の主桁に伝達させる構造部。 鉄筋コンクリート製(RC床版)、プレストレストコンクリート製(PC床版)、鋼製(鋼床版)などがある。

たわみ【撓み】[deflection]
床版荷重が作用した際に生じる変形量のこと。 板の上に重いものを乗せてみるとたわむ、あの現象が橋においても同じことが生じている。 桁の自重(死荷重)の他、人や車、列車が乗ったときの荷重(活荷重)でたわみは生じる。

ちゅうくうしょうばんきょう【中空床版橋】[hollow slab bridge]
コンクリート床版橋の一つで、橋体重量を軽減するため内部を空洞にした床版橋のこと。ホロースラブ橋。

つりばし【吊橋】[suspension bridge]
通路面を構成する補剛桁や床組を、空中に張り渡したケーブルから吊り下げた形式の橋。支間長が長い場合によく用いられる。 引張りに強いケーブルを渡し、ケーブルより吊り材を介して通行路を構成する補剛桁や床組を吊る、後者は人道橋に用いられる。 ケーブルは一般的に両端の塔を経て地盤(アンカーブロック)にアンカーされる、 中にはアンカーブロックなどを設けずにケーブルの端を補剛桁に定着する自定式吊橋もある。 明石海峡大橋・南備讃瀬戸大橋・大鳴門橋・レインボーブリッジなど。

てっきんこんくりーと【鉄筋コンクリート】[reinforced concrete]
コンクリート部材において、補強のために鉄筋が埋め込まれたもの。圧縮応力に対してはコンクリートが、引張応力に対しては鉄筋が分担する。RC。

とれっするきょう【トレッスル橋】[trestle bridge]
トレッスル橋脚を用いた橋梁のこと。 最近では用いられることが少なく、現存する橋梁も数少ない。日本では現在12基あるが、中でも有名な余部鉄橋は2010年の7月に姿を消しエクストラドーズド橋に架け替えられた。 余部鉄橋・立野橋梁・開運橋など。

とれっするきょうきゃく【トレッスル橋脚】[trestle bent]
鋼製の部材をトラス状に組み上げた、骨組み形式の橋脚のこと。橋脚が高く、出水の危険性が少ない場所に用いられた。

はこげた【箱桁】[box-girder]
中空の閉じた断面の。I桁やT桁に比べ曲げ剛性にくわえねじれ剛性が大きく長径間の橋や曲線橋に用いられる。

ばんげた【鈑桁】[plate girder]
鋼板を組み合わせた。一般的にI形断面の桁を指す。プレートガーダー。

ひんじ【ヒンジ】[hinge]
蝶番のことを指す場合があるが、ここでは上下左右には移動しないが回転が自由である機構のことを指す。 部材の結合点や支点構造の一種で回転が自由で移動はしない構造。曲げモーメントはゼロとなる。ホ。

ふぃーれんでぃーるきょう【フィーレンディール橋】[Vierendeel bridge]
ラーメン橋の一種、 上下の部材を鉛直な腹材で剛結した梯子のような構造。ベルギーのアーサー・フィーレンディール[Arthur Vierendeel] によって考案された工法。 豊海橋・浜松町駅跨線橋・保津峡橋など。

ふれしねーこうほう【フレシネー工法】[Freyssinet method]
プレストレストコンクリート橋における ポストテンション方式で施工する定着方法のうちの一つ。 PC鋼材にPC鋼線のほか最近ではPCより線が用いられる、定着具にフレシネーコーンと呼ばれる一種のくさびが用いられる。 フランスのユージン・フレシネー[Eugene Freyssinet] によって考案された工法で、日本には昭和27年に導入された。

ぷれすとれすとこんくりーと
【プレストレストコンクリート】[prestressed concrete]
コンクリートは圧縮力には強いが引張力には弱い、その欠点を補うためにPC鋼材と呼ばれるピアノ線により圧縮力(プレストレス)を入れたコンクリート。 鋼材に引張力をかけた状態でコンクリートを打ち、固まった時点で引張力を抜くことによりピアノ線が縮もうとする力で圧縮力が入る方式と、 鋼材をシースという筒に入れた状態でコンクリートを打ち、固まった時点でピアノ線に引張力を持たせることによりコンクリートに圧縮力を入れる方式がある。 前者をプレテンション方式、後者をポストテンション方式という。PC。

ぷれてんしょんほうしき
【プレテンション方式】[pretensioning system]
定着台などにPC鋼材を定着させ引張力を与えた状態でコンクリートを打ち、コンクリートが硬化した後に引張力を解放させコンクリートとの付着によってプレストレスを与える方式。 比較的寸法が小さい部材を大量生産するのに適しており、工場生産される場合が多い。

ほごうげた【補剛桁】[stiffening girder]
吊橋やアーチ橋において、橋全体や橋床の剛性を補うために設けられた曲げ剛性のある桁。トラス構造の場合は補剛トラスという。

ぽすとてんしょんほうしき
【ポストテンション方式】[post tensioning system]
シース(筒)を封入してコンクリートを打ち、硬化後シース内にPC鋼材を入れ引張力を持たせた状態でコンクリート部材(シース)の両端に定着具を取り付けプレストレスを与える方式。 プレストレスを与えた状態で防錆などを目的としてシース内にグラウチングを施す方法と、施さないアンボンドポストテンション方式などがある。

ほろーすらぶきょう【ホロースラブ橋】[hollow slab bridge]
中空床版橋のこと。

まげごうせい【曲げ剛性】[bending rigidity]
「剛性」は変形の度合いを示す性質をいい、変形しにくい場合は剛性が大きい、変形しやすい場合は剛性が小さいという。

らーめんきょう【ラーメン橋】[rigid frame bridge]
上部構造と下部構造が一体化したもの、簡単に言うと橋と橋脚がくっついて一緒になっている構造。 高速道路を走っているときによく見る跨道橋に多く見られる構造。 各部材が剛結されており、外力によってそれぞれにせん断力・軸力・曲げモーメントが働く。 門型、連続、T型、V脚、頬杖、π型、フィーレンディールなどの種類がある。 なお、食べるラーメンとは何ら関係が無く、骨組みを意味するドイツ語である。Rahmen。

りったいおうだんしせつぎじゅつきじゅん
【立体横断施設技術基準】
道路橋とは別に立体横断施設(地下横断歩道も含む)に設けられた技術基準。 I.設置基準編、II.横断歩道橋共編、III.地下横断歩道編の三編から構成されている。 Iでは設置目的や設置基準、設置要件などが、II,IIIでは設計や荷重、構造などについて細かく基準が定められている。

ろっかーきょうきゃく【ロッカー橋脚】[rocker pier]
曲げモーメントが生じないように、上端と下端にヒンジ構造を用い鉛直力のみを受ける構造にした橋脚。

※専門家ではないので間違っている可能性も大いにあります。

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